2024/03/01
こんにちは。
今日から、3月ですね。お元気ですか?
さて、今日もまた村上春樹のお話です。
もしかして、このブログサイトを時々訪れてくださっている方がいるとしたら、また村上春樹か~と思われるかもしれませんが・・・
仕方ないんですよね。ハマってしまったので(笑)
本というものは、半分はその著者が、そして半分は読者が完成させるものだ、
と、誰かが言っていたような気がしますが、
村上春樹の本については、まさにこの通りだなと思います。
確か20代の頃に、ノルウェイの森を読んだ時は、
エロティックで、暗くて、よく分からないなという印象でしたが、
当時の若い私には、その小説を味わう感性というか感覚、教養、人生経験、素直さ、
などの「受け皿」が無かったんだなぁと。
あれから色々な事を経験し(良い事も、悪い事や傷つくことも)
この中年になって、村上春樹の小説の言葉が、心に染みわたるんですよね♪
若い時には味わえなかった世界を、今になって感じ取り、新しい世界が広がる。
年をとるのも悪くないもんだな、なんて思います。
さて、今回読み終えたのは、こちら。村上春樹のデビュー作。
この中で、特に印象に残ったフレーズがありました。
「僕は時折噓をつく。
最後に嘘をついたのは去年のことだ。
嘘をつくのはひどく嫌なことだ。嘘と沈黙は現代の人間社会にはびこる二つの巨大な罪だと言ってもよい。実際僕たちはよく嘘をつき、しょっちゅう黙り込んでしまう。
しかし、もし僕たちが年中しゃべり続け、それも真実しかしゃべらないとしたら、真実の価値など失くなってしまうのかもしれない。」
「でもね、よく考えてみろよ。条件はみんな同じなんだ。(中略)だから、それに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りするだけでもいい。そうだろ?
強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間がいるだけさ」
村上春樹の小説に、20年以上もの時を経て「再開」出来て、その世界観やグッとくる言葉たちに、
癒される最近です♪
ではまた( ^^) _U~~